ストーリー紹介

第十二幕「狼ととめどなき涙」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆高橋丈夫
演出◆さんぺい聖
作画監督◆尾尻進矢

暴動で混乱に陥ったレノスの町の裏側で、商人同士の商戦も勃発していた。それを勝ち抜くべく奔走するエーブとロレンス。しかし、商人の誉れである莫大な利益を目前にして、ロレンスの胸には一抹の不安と迷いがあった。傍らのホロはそれに感づくのだが…。

「狼ととめどなき涙」
第十一幕「狼と別れの決意」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆高橋丈夫
演出◆所 俊克
作画監督◆谷口繁則、清水空翔

エーブと協力して毛皮を買い付けることになったロレンスは、ホロを担保にデリンク商会から融資を引き出す事に成功する。既にエーブは毛皮の買い付け先も確保しており、ロレンスは夢実現への道筋をつけたも同然だった。ホロの身柄と現金の引き換えを翌日に控え、宿で穏やかなひと時を過ごす二人…。しかし、ホロは突然別れを切り出してくる!

「狼と別れの決意」
第十幕「狼と孤独な微笑み」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆ところともかず
演出◆清水久敏
作画監督◆鷲田敏弥

50人会議が出した決定は、毛皮の取り引きを現金に限定するというものだった。多額の現金を持ち合わせている商人が少ない中、現金をかき集めて出し抜く事が出来れば利益は莫大になる。エーブはそこを突いて一気に毛皮を買い占めようと画策していた。その金策の為にホロを利用しようというエーブの誘いに、ロレンスは商人としての血が騒いでしまう。その事をロレンスはホロに正直に伝えるのだが…。

「狼と孤独な微笑み」
第九幕「狼と無謀な商談」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆寺澤伸介
演出◆三浦陽
作画監督◆松岡謙治

エーブに紹介してもらったリゴロを訪ねたホロとロレンス。現れたリゴロは、エーブから聞かされていた人物像と違い、柔和で笑顔を絶やさない男だった。リゴロは50人会議が早々に終了した事を隠さずロレンスに伝えると、ホロの為に快く伝承の記された書物を貸し出してくれるのだった。何もかもが順調に進んでいるかと思えたロレンスだが、ホロが内に抱えている思いは意外なものだった…。

「狼と無謀な商談」
第八幕「狼と蠱惑的な旅人」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆渡辺正樹
演出◆町谷俊輔
作画監督◆森川均

情報収集の為に町へ出たロレンスは酒場の看板娘から興味深い話を聞きだす。市壁の外で屯していたのは毛皮を買い付ける商人たちで、50人会議の決定如何では彼らの取り引きが制限されるという。真相を知るには50人会議の書記であるリゴロに接触するのが一番早いのだが、会議が紛糾する中、それも難しい。すると、同じ宿にいたエーブと名乗る女商人が、リゴロを紹介すると言ってロレンスに近づいてきた。

「狼と蠱惑的な旅人」
第六幕「狼と戯れの日々」
脚本◆荒川稔久
絵コンテ◆島津裕行
演出◆さんぺい聖
作画監督◆亀谷響子

ホロの伝承が残るというレノスの町に到着したロレンスたちは、市壁前で商人たちが屯しているのを目にする。不穏な空気を察知しつつも、ひとまず馴染みの宿に落ち着いた二人。翌日、主人のアロルドに古い伝承に詳しい人物を尋ねたところ、年代記作家のリゴロの名が挙がる。彼は町の方針を掌る50人会議の書記を務めており、屯していた商人たちと50人会議の決定には関連があるらしいのだが…。

「狼と戯れの日々」
第六幕「狼と信ずべき神」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・高橋丈夫
演出・寺沢伸介
作画監督・柳瀬譲二

手持ちの黄鉄鉱を売り浴びせ、相場急落のタイミングを狙うロレンス。しかし、手持ちの黄鉄鉱の量が充分でないばかりか、ディアナから黄鉄鉱を買い付けたという先客との譲渡交渉の行方も分からない。眈々と黄鉄鉱を売り抜ける機会を伺うアマーティの動きに焦りを募らせる中、ロレンスの元にディアナからの伝言が届く。その内容は、ロレンスの僅かな希望を打ち砕くものだった…。

「狼と信ずべき神」
第五幕「狼と希望と絶望」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・ところともかず
演出・所俊克
作画監督・鷲田敏弥

アマーティとの間に黄鉄鉱の信用売りの契約を交わしたロレンス。その契約の終局は、黄鉄鉱の相場の振れ方如何でどちらかが深い痛手を負うというものだった。手元に黄鉄鉱が無いまま契約を結んだロレンスは、錬金術師と通じるディアナを頼るが、ディアナは黄鉄鉱を買い付けに来た先客がいると告げるのだった。勝負の鍵を握る黄鉄鉱をて手に入れられず、失意のままマルクの店にたどり着くロレンスに…?

第五幕「狼と希望と絶望」
第四幕「狼と浅知恵の末路」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・殿勝秀樹
演出・山門郁夫
作画監督・山門郁夫

黄鉄鉱を利用して借金完済を目指すアマーティに対抗する手段を探すものの、祭りの高揚感に包まれた町で石の値段は上がり続けていた。ヨイツの情報に関する誤解からホロに拒絶されたロレンスは、途方にくれて宿に戻るのだが、そこには二通の書類が残されていた。一方はアマーティに関する情報が記されていた。そしてもう一方には…。その内容に発奮したロレンスは全財産を握り締めてアマーティの元へ赴く!

第四幕「狼と浅知恵の末路」
第三幕「狼と埋まらない溝」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・高橋丈夫
演出・寺沢伸介
作画監督・吉本拓二/長坂寛治

ロレンスへの莫大な借金に縛られている…とアマーティに伝えたホロ。ロレンスとの関係を語る上の方便だったのだが、それを信じ込んだアマーティはホロを救うべくロレンスに挑戦じみた契約を申し込む。その内容は、借金を肩代わりした暁にはホロとの婚姻をロレンスが承認するというものだった。自信に満ちた表情でその契約を受け入れたロレンスだが、アマーティには勝算があるらしい事を耳にする!

第三幕「狼と埋まらない溝」
第二幕「狼と嵐の前の静寂」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・高橋丈夫
演出・ところともかず
作画監督・秦野好紹

ロレンスは馴染にしている麦商人のマルクを訪ね、そこで町の年代記作家への伝手を得る。早速、仲介人のバトスに連れられ町の北側へ足を踏み入れるが、そこは忌み嫌われる錬金術師たちが住む区域だった。そして現れた年代記作家は、長い黒髪と謎めい雰囲気をまとった美しい女性だった。ディアナと名乗る彼女は、ヨイツに関する情報を語り始める。一方、別行動のホロはアマーティと一緒に祭りに…。

第二幕「狼と嵐の前の静寂」
第一幕「狼とふとした亀裂」
脚本・荒川稔久
絵コンテ・高橋丈夫
演出・山門郁夫
作画監督・吉本拓二/山門郁夫

リュビンハイゲンを出立したホロとロレンスは、クメルスンに向かう道中で若き魚商人のアマーティと出会う。彼はまだ少年の面影を残していたが、取り扱う魚の量や振る舞いは一人前の商人そのものだった。傍らのホロはいつものように修道女に成りすましていたのだが、アマーティはその清楚な姿に一目惚れしてしまう。気を回したアマーティは、祭りで賑わうクメルスンで二人の宿まで工面してくれるのだが?

第一幕「狼とふとした亀裂」

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