イントロダクション

『狼と香辛料』とは──

第12回電撃小説大賞(2005年開催)<銀賞>受賞作品。
支倉凍砂による軽妙な筆致と、文倉十による繊細なイラストで、2006年2月の第1巻発売から、
現在、シリーズ累計400万部を突破するタイトルとなる。
ファンタジー小説でありながら、「剣と魔法」が登場しない、また、中世ヨーロッパ的世界観の中で繰り広げられる経済活動をその主題に置くなど、新感覚ファンタジーの名にふさわしい内容となっている。

ストーリー紹介──

馬車で各地をめぐり、さまざまな物品を取引する行商人、クラフト・ロレンス。
麦の取引に訪れた村、パスロエで、彼は馬車の荷台に潜り込んでいた少女──ホロと出会う。自分は麦の豊作を司る狼神だという彼女には、確かに狼の耳と尻尾が生えていた。ロレンスは、そんな彼女を疑いながらも、彼女の故郷であるという北の地・ヨイツへの旅を共にすることに。港町・パッツィオ、教会都市・リュビンハイゲンでの「冒険」を経て、互いを理解していったふたりは、旅の仲間として絆を深めていく。
そしてふたりは、ホロの故郷の記録を持つ者がいるかもしれないという町、クメルスンを目指す。祭りに湧きかえる町でふたりを待っていたのは──。

メインキャラクター

ホロ CV:小清水亜美

15歳ほどの可憐な美少女の姿に、亜麻色の長い髪に獣の耳、赤みがかった琥珀色の瞳、先だけ白い立派な尻尾を持つ。その正体は人を丸のみできるほどの数百歳を超える巨大な狼で、「ヨイツの賢狼」と名乗っている。

クラフト・ロレンス CV:福山潤

ローエン商業組合に所属する行商人。独立して7年目の25歳で、パスロエの村で偶然ホロに出会って以来、不思議なふたり旅を続けている。なかなかに頭の切れる商人ではありながら、ホロに軽くあしらわれることもしばしば。

アマーティ CV:千葉紗子

ホロとロレンスがクルスメンへ向かう道中に出会った魚商人。若いながらも大量の魚を取り扱い、商人としての実力はなかなかのもの。修道女姿のホロに一目惚れをしてしまい、波乱を巻き起こす!

ディアナ CV:渡辺明乃

異教の伝記を収集している美しい年代記作家。ホロの故郷・ヨイツの手掛りを握っているようだが…?

マルク CV:小山力也

クメルスンの市場で麦を扱う露天商。ロレンスとは昔ながらの商売仲間で気さくな関係。

ラント CV:笹島かおほる

マルクに仕える弟子。まだ修行中の身だが芯は強く、窮地に陥ったロレンスを救う?

エーブ CV:朴璐美

アロルドの宿屋でロレンスたちが出会った女商人で、普段はフードで素顔を隠し、男を装っている。ロレンスに危険な儲け話を持ちかけてくる。

アロルド CV:廣田行生

レノスで宿屋を営む寡黙な老人。以前はローエン商業組合に所属していた。

リゴロ CV:内田夕夜

レノスに住む年代記作家。レノスの五十人会議で書記を務めている。

メルタ CV:豊崎愛生

リゴロの身の回りの世話をしている修道女。